東京カジュアル山岳会 やまねこ倶楽部


レポート
  • 八ヶ岳・蓼科

阿弥陀岳北陵バリエーションルート


天気晴れ
アクセス車(諏訪南IC)
総勢3人
所要時間全行程9時間
04:00
赤岳山荘駐車場

今回はバリエーションルートということで気合を入れて準備万端

NOトレースを期待しつつ、早朝4時に駐車場を出発

いつもの南沢を歩いて行者小屋をめざす。晴天と無事の登頂を予感してか、雪がキラキラと美しい

06:00
赤岳山荘駐車場〜行者小屋

5時半を過ぎればもう山も明るくなってくる…冬がおわりつつある

阿弥陀北陵が赤くなり始めてきた

行者小屋へ到着したら身支度を整えて、いざ北陵へ。朝方の八ヶ岳は常識を超えた寒さのため、身体が動かなくなる。

07:00
阿弥陀岳北陵登攀開始

文三郎尾根と阿弥陀岳北陵への分岐。分岐道標が雪に隠れて見えないときは、中岳沢の入口をなんとなく早めに稜線へかけあげる

良くも悪くもトレースバッチリで、樹林帯を稜線へ向けて歩く

樹林帯を抜ければ阿弥陀北陵がビシっと目の前に広がり、否が応でもテンションアップ!

急な草付きや、雪の斜面をさらに駆け上がる

横を向けた富士山が出迎えてくれた

まず1つめの岩場に到着

岩場から振り返れば、八ヶ岳全貌とともに、稜線まで上りきった二人が勇ましく映る

08:10
第一峰登攀

ロープでの確保を準備中。暖かいを通り越して暑いくらいの1日。

赤岳が雲ひとつない空とともに見渡せる

第一峰は足場も手も豊富で、アイゼンを引っ掛けるなどのミスがなければ安心して超えられる。

まずは第一の難関クリア!

09:30
第二峰登攀

第2峰も出だしが立ってる岩場だが、そこもホールドが多数あり、超えてしまえばスノーリッジが待っているだけ

今回、3名ということで中間者はアッセンダーで確保して登ってみるチャレンジ

フィックスロープは、ピンとロープが張っていると登りやすい

岩場を超えたらあとは稜線を歩いて山頂へ!

10:10
阿弥陀岳山頂
晴天に恵まれた最高の登攀!

10:45
下山開始

実は一番の核心は阿弥陀岳の下り…だったかもしれないくらい、雪が腐って歩きにくく足元が崩れるコンディションだった

阿弥陀岳の下り斜面を下りきり、中岳とのコルへ到着したら、中岳沢を下っての下山を様子みる

斜面と近いコンディションの雪にて、雪崩チェックをしてみる

と同時に、中岳沢にカモシカがいるので、大丈夫と判断し、今回は中岳沢を下って下山

11:45
行者小屋
約1時間ほどで行者小屋へ下山

13:00
行者小屋〜赤岳山荘駐車場

暖かい陽気に背中を押されて、サクサクと歩いて無事に駐車場までたどり着き、今回の登山も終了

ウッチー
ウッチー
<総括>
阿弥陀岳北陵は厳冬期バリエーションルートの中でも入門編ということだが、そうは言ってもバリエーション。気の緩みが危険を生むこともあり、先日の阿弥陀岳事故を教訓に活かし常に初心を忘れず、山へ誠意もって挑む気持ちを持てた。
facebook

やまねこ倶楽部のメンバー紹介へ