東京カジュアル山岳会 やまねこ倶楽部


レポート
  • 槍・穂高・乗鞍

憧れの北鎌尾根でいざ槍ヶ岳を目指せ!1泊2日コースレポ


天気晴れ
アクセス車(沢渡駐車場)
総勢うっちー、他1名
所要時間1日目:約10時間 / 2日目:約10時間
06:00
上高地バスターミナル〜横尾〜水俣乗越

沢渡の駐車場から始発バスに乗り込み、上高地バスターミナルを経て梓川沿いの里道を歩く

これから目指す槍ヶ岳は見えないけれども、左手にはいつものように晴天空に明神岳が映える

ただ、やはり憧れの北鎌に心浮かれてか、歩く速度は異常に早くあっという間の林道だった

帰りにソフトクリームを食べれたらいいなー

なんて、そんな思いを馳せながら徳沢園をそそくさと通過

07:30

足早に歩き、横尾へ到着

やっぱり晴れてると人が多い!
色とりどりのテントが所狭しと貼ってある

ここで水分補給

とはいえまだ先も長いので、軽量化のためほどほどに水を積む

10:00

大曲からの水俣乗越分岐へ

ここからやっと登り道

急登だけれども、振り返れば紅葉が素晴らしく綺麗

11:00

水俣乗越へ到着
ここからいよいよバリエーションルート

まだ人は多いが、天上沢へ降りていく人は誰もいなかった

11:15
水俣乗越〜天上沢〜北鎌沢出合

下に見える沢へどんどん降りていく

バリエーションルートとはいえ、北鎌尾根は人が多く入ってるので踏み跡は明瞭

ただし、道は不安定なのでザレた道が続く

ところどころに残置ロープも

北鎌尾根が見える

12:40

ダラダラと水なき沢を下れば北鎌沢出合に到着

ケルンは積んであるものの「ここが北鎌沢?」というくらい、思っているよりも小さな沢だった

北鎌沢でも水の補給はできるとリサーチ済みだったが、保険のためここで水を補給した

13:10
北鎌沢出合〜北鎌尾根コル〜天狗の腰掛

最初は水も流れる北鎌沢だが、じょじょに水もなくなり、ずっとボルダリングをしながら登っているような感覚

ひたすらに登る

後半、草付きが多くなる

急登に濡れた草が足元を滑られせて、思うように高度を上げられない

さらに「クライマーズホイホイ」に十分気をつけるよう、ルートを常に左へ左へと取る意識を働かせるので、気持ちも疲れ気味

たしかにある意味、ここが核心かもしれない…

15:00

北鎌のコルに到着したが、周りは若干のキリ

時間も15時ということで、テン場を探すべく低いテンションに鞭打ってさらに歩く

キリ雲を超え、見渡せば紅葉に囲まれながらも、周りはアドベンチャーなルート

3点支持で登りさえすれば、決して危険ではないルート

でもやっぱり不安定な道なのは変わりない

16:00

なんとか日のあるうちに、独標手前の天狗の腰掛まで到達

無事にテントも張り、北鎌尾根上で一時の安堵

16:20
天狗の腰掛〜就寝

「荷物は減らしても、ビールは持ってく!」

ポリシーで担ぎ上げたビールは、最高にうまい
明日の晴天を祈って今日は就寝

テント地にはほぼ人はおらず、自分の小ささと、山へのありがたみを感謝

なんとも言えない景色が目の前に広がり…

そしてテントの中では、月明かりに照らされた木々の上映会が始まった

気づくと、いつの間にか寝ていた

05:15
起床〜北鎌尾根〜槍ヶ岳

目をさますと、雲ひとつない空が広がる

そして目の前には表銀座の稜線が見事に輝き、今日の行程が晴天である約束をしてくれた

日の出と共にテントを撤収

今日はいざ、北鎌尾根の稜線を歩き、槍ヶ岳へ!

テントを張っていた天狗の腰掛

なかなかスリリングな場所だw

朝焼けに照らされる独標

太陽が出てきた

稜線にも太陽が浴び、テンションもあがる

独標トラバース時にある、よく写真にある場所

フィックスロープは若干あるので、ルートが正規であることが確認できて一安心

とはいえこのフィックスは信用するには心もとない

ここもよく写真で見る場所

少し上部に出っ張った岩が通過を邪魔する

しゃがめばリュックが当たりそうだし、身を外に乗り出せば下は助からない高さだし…

個人的にはしゃがまずに、身を外に出して通過するほうがホールドが多く安心感があった

槍ヶ岳目前!

雲も無し!

あとは行くっきゃない!!

裏銀座まで見通せる

09:13

レリーフまで到着
だいたいここまで3〜4時間

みあげればもう、槍ヶ岳

思わず見上げるw

カニカニ、ドコカニ

槍ヶ岳山頂直下のチムニーを超える

下には小槍

そして、上はもう…

槍ヶ岳山頂だぁぁぁ!!

歩いてきた道の全貌を見渡せる最高の景色で、北鎌尾根を終えることができた

この尾根を一緒に歩けたパートナーには、本当に感謝している

10:25
槍ヶ岳〜槍沢〜横尾〜上高地バスターミナル

感動もひとしお

ここから一気に、バスターミナルまで降りるので、そそくさと下山

肩の小屋に到着

とはいえ腹ごしらえ

あっというまに

14:30

横尾

猿にも見送られて

15:30

徳沢園でソフトクリーム

16:30

なんと!?上高地バスターミナルは長蛇の列

バス待ち

仕方ないので、必殺技で

沢渡の駐車場まで下りてきて、1泊2日の北鎌尾根を終了とした

ウッチー
ウッチー
<総括>
山を始めれば誰もが憧れる北鎌尾根。当然、自分も10年以上温めてきたルートだ。体力や技術やコンディション、そしてパートナーに恵まれ全てにおいて好条件が揃って「楽しく」踏破できたのが何よりも良かった。登ることはできる…大事なのは"だれと"登るかだ。
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